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eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) – 信託報酬・利回り・構成銘柄を徹底解説

佐藤健一 • 2026-03-31 • 監修 渡辺 結衣

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、通称「オルカン」は、三菱UFJアセットマネジメントが運用するインデックスファンドだ。MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動を目指し、先進国と新興国の約50カ国・約3,000銘柄にわたって分散投資する。

日本の投資信託市場で最も資金が集まるファンドの一つで、純資産総額は約9兆9,014億円から1兆1,565億円規模。信託報酬は年率0.05775%(税込)と業界最低水準に設定されており、コストを抑えて全世界株式に投資したい層から支持を集めている。

NISA成長投資枠とつみたて投資枠の両方に対応し、購入時手数料は無料で取り扱う証券会社も多い。2018年10月31日の設定以来、長期資産形成の核としての位置づけが強まっている。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の信託報酬と手数料は?

このファンドの最大の特徴は、極めて低い運用コストと広範な分散投資の組み合わせにある。信託報酬は2023年9月8日時点で年率0.05775%以内(税込)に抑えられており、多くのアクティブファンドや他のインデックスファンドと比較しても格段に低い水準だ。

純資産総額
約9.9兆円
業界トップクラス

信託報酬
0.05775%
年率・税込

月次資金流入
+3,193億円
2025年4月頃基準

愛称
オルカン
All Countryの略

  • 業界最低水準:年率0.05775%(税込)の信託報酬は、eMAXIS Slimシリーズの低コスト設計を反映
  • 購入時手数料無料:申込時の手数料はかからず、積立投資にも適している
  • NISA対応:成長投資枠・つみたて投資枠の両方で利用可能
  • 資金流入:直近半年間で+1兆8,068億円の流入実績
  • 受託体制:三菱UFJ信託銀行が資産を受託し厳格な管理を実施
  • 取引形態:自動積立・オンライントレードに対応
項目 詳細
正式名称 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
運用会社 三菱UFJアセットマネジメント
受託銀行 三菱UFJ信託銀行
設定日 2018年10月31日(無期限)
決算日 毎年4月25日(休業日の翌営業日)
信託報酬 0.05775%以内(年率・税込)
購入時手数料 無料
基準価額 約32,338円(変動あり)

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の利回りとパフォーマンスは?

設定以来のリターンは堅調で、長期保有のメリットが現れている。直近1年間では+30.88%、3年では+101.63%、設定来では+245.42%のリターンを記録している。

設定以来のリターン推移

三菱UFJの運用報告によれば、各期間のリターンは以下の通りだ。1ヶ月+2.40%、3ヶ月+5.62%、6ヶ月+18.19%と、短期的な上昇局面も捉えている。基準価額は約32,338円から33,238円のレンジで推移しており、前日比では±1.2%程度の変動が見られる。

リスク調整後の評価指標

シャープレシオは1年で1.48、3年で1.95、5年で1.47となっており、リスクに対するリターンの効率性は良好だ。これは米国株式の上昇を捉えつつ、全世界分散によるボラティリティ抑制が機能していることを示唆している。

基準価額の確認方法

最新の基準価額はYahoo!ファイナンスや各証券会社のサイトでリアルタイム確認が可能だ。過去のチャートは三菱UFJの公式ラボページでも公開されている。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の構成銘柄は?

投資対象は全世界の株式で、組入銘柄数は約2,678銘柄に上る。MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスに連動させるため、時価総額組入れにより自動的に構成比率が決まる。

国・地域別配分の特徴

明光ビジネスアソシエイツのデータを見ると、米国株が半分以上を占める構成となっている。日本株も含まれており、国内株式と海外株式を同時に保有したい投資家にとって一本化のメリットがある。なお、「除く日本」バージョンは別ファンドとして存在する。

上位10銘柄の内訳

時価総額の大きい米国テック企業が上位を占める。情報技術セクターが中心で、野村證券の公開情報などによると、以下の銘柄が主要構成資産となっている。

順位 銘柄名 業種 構成比
1 Apple Inc. 米国 情報技術 4.1〜4.50%
2 Microsoft Corp. 米国 情報技術 3.6〜4.01%
3 NVIDIA Corp. 米国 情報技術 2.90〜3.04%
4 Amazon.com Inc. 米国 一般消費財・サービス 2.00%
5 Alphabet Inc. 米国 コミュニケーション 1.40〜1.80%
6 Taiwan Semiconductor 台湾 情報技術 1.60%
7 Broadcom Inc. 米国 情報技術 1.50%
8 Meta Platforms 米国 コミュニケーション 1.40%
9 Tesla Inc. 米国 一般消費財 1.20%
10 Novo Nordisk など 多国籍 ヘルスケア等 0.5〜0.8%

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の評判は?

個人投資家の間では「長期・分散・積立」の三本柱が揃った定番ファンドとして認知度が高い。特にNISA枠での積立投資先として選ぶケースが多く、資金流入額の規模がその人気を物語っている。

個人投資家の評価

低コストで全世界に分散できる点が最も評価されている。購入時手数料が無料であることも、小口から継続的に積立する投資家にとって魅力的だ。SNSや投資ブログでは、初心者の第一投資先として推奨されることが多い。

専門家の見解

QUICK投信スコアは良好とされ、パッシブ運用の基本として位置づけられている。ただし、米国株式偏重の構成ゆえにS&P500との相関が高く、純粋な国際分散効果は限定的との見方も存在する。岡三オンライン証券のファンド情報などでも、全世界分散の利点が解説されている。

全世界分散の真価

S&P500との相関は高いが、新興国や欧州の株式も含むことで、米国単独のインデックスより広いリスク分散が期待できる。約2,678銘柄の組入れにより個別銘柄リスクは極めて低い。

市場変動のリスク

株価や為替レートの変動により基準価額は変動する。過去の高いリターン(1年+30%超など)は将来の収益を保証するものではなく、損失を被る可能性もある。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)はいつから運用されている?


  1. 三菱UFJアセットマネジメントにより設定。無期限での運用開始。

  2. 信託報酬を年率0.05775%(税込)に設定。業界最低水準のコスト構造を確立。

  3. 純資産総額が約9.9兆円規模に成長。月次資金流入は3,193億円を記録。

  4. 基準価額は32,338円前後を推移。NISA制度の拡充とともに資金流入が加速している状況。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)で確定していることと不確実性

確定している事実 不確実な要素(市場リスク)
信託報酬は年率0.05775%(税込)で運用方針が定められている 今後の基準価額とキャピタルゲインの変動
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスへの連動を目指す 為替レート(円換算ベースでの価値変動)
毎年4月25日を決算日とする(休業日の翌営業日) 米国・欧州・中国・日本の景気動向
無期限設定で償還日はない 個別構成銘柄(特に上位10社)の業績変動
購入時手数料は無料 地政学リスクや貿易摩擦の影響

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が選ばれる背景とは?

個人の資産形成において、低コストでの長期投資の重要性が広く認識されるようになった。新NISA制度の開始に合わせて、成長投資枠とつみたて投資枠の両方で利用できる手軽さが、幅層の投資家の支持を集めている。

全世界株式への投資は、特定の国や地域に偏らないグローバルな成長を捉える手段として機能する。特に日本の個人投資家にとっては、国内株式と海外株式を同時に保有できるため、給付付き税額控除 – 2026年開始 申請方法と給付額シミュレーションのような税制優遇と組み合わせた資産設計にも適している。

積立投資の自動化にも対応しており、手間をかけずに分散投資を継続できる点も、忙しい現代人にとってのメリットとなっている。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の情報源と根拠

信託報酬は0.05775%以内(年率・税込)と、業界最低水準の低コストを実現。全世界約50カ国・約3,000銘柄に分散投資可能。

— マネックス証券ファンドガイド、2025年4月頃のデータ

設定来リターン+245.42%、1年リターン+30.88%、シャープレシオ(3年)1.95。

— 三菱UFJ投信 ファンド詳細

純資産総額9,901,424百万円(1位)、月次資金流入319,505百万円(1位)。

— 三菱UFJ投信 運用報告

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の評価と運用開始に当たって

極めて低い信託報酬と全世界分散投資の組み合わせは、長期資産形成における有力な選択肢となる。米国株偏重の構成には注意が必要だが、新興国や欧州への配分によりS&P500単独より広い分散効果がある。給付付き税額控除 – いつからいくらもらえる 年収別シミュレーションについても確認しつつ、自身のリスク許容度と投資期間を考慮した上で検討すべきファンドである。

よくある質問

「除く日本」とは何が違うのか?

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は日本株を含む。日本株を除いた全世界株式に投資したい場合は、別途「全世界株式(除く日本)」というファンドが用意されている。

NISAで積立投資は可能か?

可能だ。新NISAの成長投資枠とつみたて投資枠の両方に対応しており、非課税枠内で積立購入できる。

毎月いくらから投資できるか?

証券会社によって異なるが、多くの場合1,000円または100円単位から積立投資が可能。購入時手数料は無料。

S&P500との違いは何か?

S&P500は米国大型株500社のみに対し、オルカンは全世界約50カ国・約3,000銘柄に分散。米国株偏重ではあるが、新興国や欧州も含む。

配当金は再投資されるか?

MSCIインデックスは配当込みベースのため、配当金は実質的に再投資されて基準価額に反映される。分配金の支払いは行わない。

円安は影響するか?

円換算ベースのため、円安時には外国株式の円換算価値が上昇し基準価額にプラス影響。逆に円高時はマイナス影響となる。

解約時の手数料はかかるか?

通常、解約時の手数料はかからない。ただし、売却時の価格は変動するため、購入時より低ければ損失が生じる。

どの証券会社で購入できるか?

三菱UFJ信託銀行、楽天証券、マネックス証券、岡三オンライン証券、野村證券など、主要な証券会社で取り扱いがある。

佐藤健一

筆者情報

佐藤健一

田中美咲は日本のニュースジャーナリストで、政治と経済に関する記事を専門としています。彼女は多くのメディアで執筆し、国内外の重要な出来事を報道しています。読者に信頼できる情報を提供することを目指しています。